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特別編 アラビアランチ会

みなさん、こんにちは。
今日はお客さんから頂いたリクエストが形になった新企画、『アラビアランチ会』のお話をいたします。

アラビアランチ会の経緯

経緯は…先日マルシェに出店した時の事です。
お客さんから、「“アラビア料理教室”をやって頂けませんか?」というご提案がありました。
そこで私は、「料理教室は特にはやっていませんが…お客さんさえよければお料理会でしたら出来ますよ。」とこちらからご提案しました。

というのも、これは私たちの力不足なのですが、日本の大多数の方はアラビア料理を見たことも食べたこともないと思います。
(これからもっともっと頑張って日本の方に伝えていきます!)
仮にアラビア料理を教わったとしても、日本のご家庭では使わないスパイスやハーブを用意する必要があるなど結構大変だと思います。

まずは見て、食べて、感じて欲しい!
ということで、アラビア料理がどういうものかを知ってもらう事から始めることにしました。

私たちも将来は、アラビア料理が日本のご家庭でご飯の選択肢のひとつになることを夢見ています。「今晩アラビアンにしない?」こういう会話が聞こえてきたら、私はとても嬉しいです。
ですからまずは最初の一歩!ご提案いただいたお客さんのご自宅で私が料理を作り、振舞って、お話をする。参加者はアラビアのおもてなし、料理、そして文化を体感する。こんな企画になりました。

アラビアランチ会のメニュー

今回のランチ会のメニューは、こちらのフルコースです。
・前菜 スープ
・メイン パレスチナの郷土料理「マルーベ」(キッチンカーのメニューにはない特別メニューです)
・デザートと紅茶

参加者は7人となりました。


この「マルーベ」という料理はゲストが来た時にアッと驚く演出が出来て、且つテーブルのセンターに置けるので10人未満の方々に振舞うにはベストなランチになるんです。
アラブの家庭料理には結構炊込みご飯があるのですが、このマルーベは炊飯器でも作れちゃう優れもの!私たち日本人にはピッタリで作りやすいと思います。

アラビア料理の紹介

ただ難しいのがスパイスの感覚!とはいえ今回はレシピをお伝えするのではないので手順のご紹介に留めます。

1. 前菜

アラビア料理ランチ会の前菜
・アダス
アダスとはレンズ豆のことです。レンズ豆のスープをショットグラスに魔法のランプ風のポットで注いで振舞いました。

・ザータルトースト
フランスパンを輪切りにしてオリーブオイルとザータルをしみ込ませてトーストします。
ザータルの詳しい説明はこちらの記事に書いています。

・ベード
ベードとは卵のことです。ゆで卵をスライスしてオリーブオイル、クミン、レモン汁かけてパンで食べます。

・ザイトゥーン
ザイトゥーンとはオリーブのことです。グリーンとブラックのオリーブを添えました。

2. メイン

炊けたマルーベを逆さまにしてトレイに抜いていきます。
・マルーベ
マルーベはアラビア語で逆さまという意味です。炊けたマルーベを逆さまにしてトレイに抜いていきます。鶏のもも肉、カリフラワー、ナス、にんにくを入れて炊き込んだ料理です。


・サラタタヒニーヤ
トマト、キュウリをダイスカットにして塩コショウ、オリーブオイル、ゴマペーストをミックスして作ったドレッシングをかけたサラダを添えます。ボリュームは満載!

3. デザート

ムハッラビーヤ。家庭で作るアラブのプリン。
・シャーイイラーキ
シャーイは紅茶でイラーキはイラク風という意味です。
アラブの紅茶グラスにイラクスタイルの紅茶を用意しました。こちらも魔法のランプポットで振舞いました。カルダモンをしっかり煮込んで紅茶を入れます。お砂糖を入れることで味に深みを出すのが特徴です。

・ムハッラビーヤ
家庭で作るアラブのプリン。牛乳、砂糖、コンスターチを入れて煮込み最後にマザヘル(ローズウォーター)を入れて香り付けするプリンです。

まとめ

この日は、だいたい3時間ほどみんなでランチを楽しみました。
私からは料理や冠婚葬祭、イスラームなどアラビアの文化のお話をしました。
これからも機会があればこんな企画をお客さんと一緒に行っていきたいと思います。


MURADOについて

有限会社アラブジャパンインタープライズは 中東の歴史や食文化を、もっと広めたい――。 その想いから、ヨルダン産のオリーブオイルをはじめ、中東のユニークな食品の取り扱いを行う「MURADO(モラード)」をスタートしました。
公式ホームページではオリーブオイルを使ったレシピの他にも中東の歴史や文化についても発信しています。オリーブオイルやそのほかの食品はオンラインショップで購入可能です。